以前の日本社会では結婚をして家を構えることが、いわゆる「一人前」の証として社会から認められるための条件であるといった時代が長く続いていました。経済的に余裕の少ない若い頃は安く狭いアパートで暮らしながら、少しずつ資金をためて住宅ローンを契約して、ついに住宅取得に至るというストーリーも多くの方がイメージできるものではないでしょうか。しかし近年は家を買う年齢も多様化してきているため、20代の若さであっても家を買う事自体が珍しくなくなってきています。また子どもが巣立ったあとの50代や60代で、老後に向けたコンパクトな家を購入希望するケースも多く、家を買う年齢の広がりは顕著と言えるでしょう。
もっとも、平均的な購入年齢を国土交通省が発表している統計上で見れば30代後半から40代前半となっていますので、特に家を買う年齢にこだわりがない限りは40歳前後を一つの目標とすることも良いでしょう。若くして家を買うことのメリットは、現役で仕事を続けられる年数がこの先も長いので長期のローンを組みやすいということになります。20代でも勤続年数が一定以上になっていれば住宅ローンを組むことも可能となり、返済金額を低く抑えながらマイホームを持つことができます。子どもが生まれた場合にも初めから持ち家で育てられること、将来的に住宅ローンの返済が早く終わることによって生活に余裕が生まれることなども20代で家を買うメリットと言えるでしょう。
これらのことからも、20代であっても家を買う年齢として問題はないと考えることができます。